給与計算ミスで助成金不支給
過去には従業員7000名の給与計算をしていましたが…
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こんにちは!
『助成金に強い社労士事務所』宮本人事労務パートナーズ代表の宮本です。
先日、顧問契約のご依頼をいただき、給与計算を代行するため、会社ルールのヒアリングをさせていただきました。
その会社さんは2か月前に開業した会社だったのですが、無料の給与計算システムを使って給与計算をしているけど、合っているのか不安…
…ということで顧問契約することになりました。
過去の計算結果を見させていただくと、給与計算をするための前提条件を無料の給与計算システムに入れなければならないわけですが、その前提条件の入力が間違っているがために、全体的に計算結果がおかしい…
さらに給与は十分すぎるほど支払われていますが、法律が求めるルールで計算がなされていないがために、未払い賃金が発生する運用になっていたり、給与の設計をすこし変えるだけで、残業をした場合の単価や、節税ができるなど、提案できることが多くありました。
社長にお伝えしたところ、事務作業の手間がなくなり、正しい計算ができていることの安心感と人件費等が抑えられる給与体系を提案したことをとても喜んでもらえたのですが、今回の一件で無料ソフトを使ったとしても、知識がない場合に、正しい給与計算をするのはとても難しいことだと実感しました。
もちろん未払い残業がある状態だと助成金は受給できません。
是正しないまま労働局に提出した場合は、過去にさかのぼって未払い分を支払うように指導されるか、担当者によってはその時点で助成金が支給されなくなります。
当事務所では、助成金申請をする前に、未払い賃金がなくなるように給与計算を指導させていただいています。
指導に従っていただけない場合は残念ながら助成金申請を代行することができません…
不正受給を助長していると疑われたら嫌ですからね…既存のお客様からしても不正受給を助長するような社労士事務所とは付き合いたくないと思うので、このあたりは徹底しています。
私も新卒2年目から従業員7000名の企業の給与計算をしていましたが、給与計算はやはり難しいです。
その規模の会社でもルールを正しく理解していないがために、ミスが発生しているというケースが多々あります。
開業してもうすぐ1年ですが、助成金申請に携わらせていただいた会社で会社に保管されてる必要書類をそのままコピーして行政窓口に提出すれば助成金がもらえるというケースは1社もない状況です。
現状の運用が正しいのか確認をして是正を行ってから助成金申請をしないともらえない…というところが、中小企業の3%程度にしか助成金をもらえていない理由のひとつです。
ご参考になれば幸いです。
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『助成金に強い社労士事務所』宮本人事労務パートナーズ
代表 宮本 欣弥