大企業の未払い残業問題…
未払いの金額は約5億円…
私の意見としては正直…
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こんにちは!
『助成金に強い社労士事務所』宮本人事労務パートナーズ代表の宮本です。
先週は某コンビニチェ―ンの未払い残業代問題がニュースで大きく取り上げられていましたね。
ネットニュースを確認すると、残業代を計算するときに、精勤手当や職責手当分に対しての残業代を支払っていなかったとのことでした。
内容を見る限り、意図的に残業代を減らそうとしていたわけではなく、計算式を誤って理解していたことから起きたミスだと思いますが、
あまりにも初歩的なミスです^^;
ただ、私の意見としてはお気の毒…
とも言えるなと…
社長さんならわかると思うんですが会社を作ったとしても、残業の計算方法のセミナーや企業へ専門家を派遣して教えてくれるっていう制度がないんですよね。
※ちなみに税務の場合は、税務署で申告の仕方を教えてくれる機会があったり、税理士さんの記帳指導を無料で受けることもできます。
しかも、残業代の計算って思った以上にややこしいんです。
さきほどの例だと、精勤手当や職責手当には残業代を払わないといけないけども、家族手当や住宅手当や残業代の前払い分に対しては支払わなくていいというルールもあります。
※でも内容によっては家族手当や住宅手当にも残業代はかかります。
(なんじゃそりゃって声が聞こえそう笑)
このルールだけではなくて、1か月のシフトで勤務してもらっている会社だと、残業時間の計算も違ってきたりするので、ますます混乱します。
正直、社労士でも完璧に把握している人は少ないと思います^^;
こんな不親切で計算が複雑なのにある日、労働基準監督署から通知が届いて、調査するので来いと…
調査を受けたら、未払い残業代がウン百万あるから、従業員にいついつまでに払ってくれ…なんて言われたらお気の毒…とも思ってしまいませんか?
大企業なら少しは勉強して欲しかったのですが笑
まともな社労士がいなかったのかな^^;
ちなみに残業代の未払いがある場合で、その状態を改善しないときは、助成金も受け取れません。
逆に裏を返せば、助成金を受け取れるように整備すれば、未払い残業のリスクも少なくなるということです。
未払い残業状態を解消して助成金を受け取るか。
それとも
なにも対策を講じず、リスクを抱えて経営するか。
至って簡単な選択を経営者に提案してます^^
ご参考になれば幸いです。
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『助成金に強い社労士事務所』宮本人事労務パートナーズ
代表 宮本 欣弥